終(つい)に行く道とはかねて聞きしかど 昨日今日とは思はざりしを

在原業平の「人間最後はこうなるとは聞いていたけど,まさか昨日今日とは思ってもみなかったよ」という古今集の文面ですが末期がんで2019/09/25に一般病棟からホスピスに移動になったときから余命短いことは覚悟しておりましたが、いざその時が急に来たので後になって思うのはあの時はこうすればよかったと後悔する事ばかりです。

2020/03/11に連れ合いが昏睡状態になり、母親も2020/03/10に意識消失との連絡を受けましたが当面大丈夫そうだとの事でしたので、先ずは長年の連れ合いの様子を見るために 2020/03/11 は連れ合いの様子を見るために病院に直行しました。昏睡状態から少しは回復しておりましたのでその日は帰宅し、 翌日2020/03/12は母親の特養の方に午前中に向かい介護士さんといろいろ状況を聞いて大丈夫そうだったのでその足で連れ合いの病院に行きましたが臨終の90分ほど前となりました。

臨終近い患者は喉に唾がたまり飲み込む力がなくてゴロゴロ言うそうです。また、肩で息をしてそして息が浅くなり死に至るようです。看護婦が息が浅くなったので身内の方に連絡をしてくださいとのことで娘たちに連絡をしましたが。息が浅くなってものの10分も立たないうちに苦しむこともなく安らかに眠りにつきました。

2013/11/28に草津総合病院で腹膜偽粘液腫の温熱療法の大手術をうけ、大腸、胃、胆嚢その他の全摘手術を受け残された半分の小腸で生活をするようになりました。その間、ICUでICU症候群を患い、痰の抽出で喉を切開し痰の吸引をする日々も長く続きました。2014/01/26に草津総合病院から退院し、2014/01/28から再度、淀川キリスト教病院で治療を引継いで頂く事になりました。

淀川キリスト教病院ではQOLが低下しているがゆえに心療内科にもかかり、ストーマー装着についてもストーマー外来の先生方にもお世話になり手術後の経過は婦人科のドクターに診察してもらうことになりました。家への外泊帰宅時には訪問看護師の方達のお世話にもなりました。

当初は比較的元気に過ごしておりましたがやはり腹腔内の癌が再発し、肺にも転移しているとの宣告を受けました。多い時は年間7回、腸閉塞の七転八倒の苦しみで救急車で淀川キリスト教病院に運ばれました。その際、お腹を切開し膿を絞り出し切開部分を開けた状態で以降生活することになりました。その後、また2回に渡って切開することになりお腹に開けた箇所が3箇所の生活を余儀なくされた生活を営むことになりました。ストーマーと合わせれば4箇所です。

ストーマー外来の先生も本人のストレスは計り知れないと申されておりましたが本人が明るく生活をしておりましたことは元来の明るい性格ということも有ったのでしょう。その性格が病院内でも多くの友人を作ることになったようです。

これまで何回も入院して、その都度、何とか復活をして来ましたが、今回もまた再起できると皆が信じておりましたがいよいよ最後の臨終を迎えることになってしまいました。口では表現できない悲惨な闘病生活を明るく克服してきましたが体力も限界に近づき最後は体中がリンパ浮腫で点滴等もできない状態になりましたが、リンパ浮腫が改善して皆が安心したところで今回の臨終を迎えることになってしまいました。2020/02/19の昏睡状態から23日目の出来事です。その間は食事も殆んど取れておりませんでしたし、水分補給も吸い飲みで少し飲ませてもらえる程度でした。

今までの辛い闘病生活からこれでやっと開放されてご両親のところに行けるのだとこれが本人の希望したことだったんだと思うようにします。友達も沢山いた山ちゃんですから、みんな悲しんでいますが、これで苦痛から開放されて天国に召されるのですから。自由になって天国で好きなものをたっぷり食べて、安らかに眠ってください。
2013/11/28に草津総合病院で腹膜偽粘液腫の温熱化学療法の手術を受けて2020/03/12までの6年3ヶ月14日の余命でした。故人が「私が居なくなってもちゃんと生きていってなぁ」と言われておりましたので、楽しかった事を思い出しながら山ちゃんの供養をしながらなんとかこれからやっていくつもりです。(合掌)

[総括]
2013/02/19:淀川キリスト教病院での1回目の検査
2013/02/22:淀川キリスト教病院への入院
2013/02/28:淀川キリスト教病院 での手術
       30分で終わり2013年暮れまでの余命宣告
2013/04/08~2013/04/12:淀川キリスト教病院(胃腸炎で緊急入院)
2013/04/20~2013/04/29:淀川キリスト教病院(緊急入院)
2013/05/13~2013/05/19:淀川キリスト教病院(抗癌剤治療で入院)
2013/07/08~2013/07/17:淀川キリスト教病院(緊急入院)
2013/08/05~2013/08/12:淀川キリスト教病院(入院)
2013/09/05~2013/09/14:淀川キリスト教病院(入院)
2013/10/10~2013/10/12:日生病院入院(カテーテルで腹水除去も失敗)
2013/10/19:草津総合病院で初回診察
2013/11/26~2014/01/26:草津総合病院で腹膜偽粘液腫の温熱化学療法で入院
2014/01/28~:淀川キリスト教病院での定期診察開始
2014/01/31:淀川キリスト教病院での心療内科診察
2014/02/25:淀川キリスト教病院でのストーマ外来の診察
2014/04/09:淀川キリスト教病院での耳鼻咽喉科の診察
2014/11/11:草津総合病院での6ヶ月検診
2015/02/10:草津総合病院での診察
2015/06/02:草津総合病院での診察
2015/08/05~2015/08/19:淀川キリスト教病院(入院)
2015/09/16~2015/09/29:抗癌剤投与
2015/11/24:草津総合病院での診察
2015/12/11~2015/12/17:淀川キリスト教病院(入院)
2015/12/29~2016/01/30:淀川キリスト教病院(入院)
2018/03/22~2018/04/10:淀川キリスト教病院(入院:お腹の開腹手術#1)
2019/01/19~2019/01/31:淀川キリスト教病院(入院)
2019/02/27~2018/02/28:淀川キリスト教病院(入院)
2019/03/13~2018/03/26:淀川キリスト教病院(入院)
2019/04/20:草津総合病院での診察
2019/07/11~2019/08/20:淀川キリスト教病院(入院)
2019/09/09~:淀川キリスト教病院(入院)
2019/09/25~:ホスピス移動
2020/02/19~:危篤
2020/03/11~:昏睡状態
2020/03/12:逝去
2020/03/13_09:30~2013/03/14:フローベアで安置
2020/03/15:お通夜
2020/03/16:告別式

※追伸
 淀川キリスト教病院で頂いた臨終前の下記資料をご参考に掲載しておきます。
 https://yama1496.official.jp/wp1496/wp-content/uploads/2020/03/これからの過ごし方についてYCH.pdf

※謝辞を申しあげます。
 草津総合病院の腹膜偽粘液腫の手術をしてくださった米村豊先生、 高尾信行先生
 淀川キリスト教病院の婦人科、ホスピス、ストーマー外来、心療内科の先生方、看護婦の方々
 有難うございました。

戻る

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です