ハードディスク(SMR/CMR)の比較

❖CMR/SMR形式のディスク構造

SMR形式ってセクター分割された複数トラックをブロックで管理して、かつトラックは瓦屋根方式で他のデーターと重なるから大きなデータについてはキャッシュを利用して再構成をして書き込むわけで他のデータと重なる部分が多い場合にはブロック内のセクターを大量にキャッシュに出し入れしてトラックを書き込むわけです。
これに対してCMR形式はトラックをセクターに分割して書き込みを行いますがキャッシュを使用しませんからセクター単位の入れ替えだけですから当然SMR形式より早いですね。

◆対象フォルダー:UserFolder、ディスクがSMR形式

動作環境:ローカルネットワーク(ギガイーサネット)経由で別PCとRobocopyで同期。
使用機種:AMD Ryzen 7 5700G with Radeon Graphics 3.80 GHz
容量:225GB
ディレクトリ数:2,141
ファイル数:69,685
開始: 2023年1月12日 5:29:44
終了: 2023年1月12日 14:16:59
所要時間:8時間46分15秒(526分)

速度: 7,690,835 バイト/秒(7.335 MB/秒)
速度: 440.073 MB/分

◆対象フォルダー:UserFolder、ディスクがCMR形式

これに対して15年前の「Intel(R) Core(TM)2 Quad CPU Q9450 2.66GHz 2.67 GHzで「CMR」形式の場合は
速度: 20,256,503 バイト/秒
速度: 1159.086 MB/分

★結論
 15年前のパソコンのCMRディスクの処理能力が新しいSMR形式に比べて3倍早いですね
。 ただ当ケースの場合はフォルダー構成も違い、大きなサイズの動画データ等がある場合にはSMRの処理能力が極端に遅くなるという実証になったぐらいです。

※古いパソコンはCPUも古く、スロット数も4でメモリー8GBと少ないので同じ機種で比較すると3倍以上の差が出るものと思います。

新たにディスク増設をお考えの際は「CMR形式」のほうが安全です。
なお、NAS等で利用される場合は信頼性を重視してCMR形式を選ぶことが多いと思います。 
※購入に際しては自己責任になります。

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